こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は津村明秀騎手をフィーチャー!
関東の中堅ジョッキーで2017年フェブラリーSでカフジテイクを1人気3着、2019年オークスではカレンブーケドールを12人気で2着に持ってきている、もう少しでGⅠに手が届きそうなジョッキーです。
津村明秀騎手とはどんなジョッキーなのか、探っていきます。
プロフィール
1986/1/5生まれ(33歳)※2019/9/3現在
所属:フリー(美浦)
通算勝利数:461勝
重賞勝利数:12
GⅠ勝利:0
競馬の世界では珍しく、親族に競馬関係者がいない騎手。
競馬界は馬を扱うスポーツゆえに人間関係や縁故が勝利に有利に働きますが、その恩恵を受けられないハンディキャップを抱えてのデビューでした。
1年目は8勝と厳しい船出でしたが、2年目にはいっきに36勝を挙げてプチブレイク。
重賞初勝利は3年目の2006年のラジオNIKKEI賞で挙げています。
2017年にキャリアハイの51勝を挙げ、2018年もそれ更新する52勝と、馬で言う本格化を迎えつつもあります。
津村明秀騎手の特徴
①オールラウンダー
これまで重賞勝利数は12勝ですが、それを7競馬場で挙げています。
JRAの競馬場は全10場ですので、残りは3場。
東京、阪神、小倉でまだ重賞を勝利を挙げていません。
複数勝利を挙げているののが中山・福島・中京の3場。
関東所属騎手なので中山・福島で勝利数が多いのはうなずけます。
逆に東京競馬場では重賞未勝利と、苦手意識がありかもしれません。
それでも競馬場を問わず活躍できる騎手は珍しく、そこまで成績に偏りのないオールラウンダーな騎手であります。
②根幹距離〇
距離別の成績を見ると、最も複勝率が高いのが2400mで26.7%、次いで2000mで26.1%、1600mの24.1%、1200mの24.0%と分かりやすく根幹距離に強いです。
重賞勝利も1600m戦が4勝、2000m戦が3勝と根幹距離で半数以上を挙げています。
オールラウンダーでありながら王道の根幹距離に強い。
つまり弱点の少ない、アベレージヒッタータイプの騎手に思えます。
③先行馬が得意
先述したように重賞を複数勝利しているのは中山・福島・中京です。
そのうち中山と福島は直線の短い小回りコース。
そこで強いのには理由があり、先行馬を乗りこなすのが上手いからです。
2019年のオークスでカレンブーケドールを12人気ながら2着に持ってきたときも、初めて重賞勝利を果たしたラジオNIKKEI賞の時も、初勝利を挙げた時もいずれも先行策からの好位差しです。
好位を取りに行くのが上手な騎手とも言えます。
④充実期に突入している
2017年から勝率が一気に伸び、これまで.050付近をさまよっていたのが2017年は.081、良く2018年は.074と急激に上がっています。
複勝率で見てもキャリアハイが2018年の.257、次いで2019年の.240(2019/9/3時点)とここにきて馬で言う本格化を迎えています。
2019年で33歳と騎手としては中堅どころで、これからピークを迎えるであろう騎手です。
まとめ
津村明秀騎手の特徴をまとめると以下の通りです。
①オールラウンダー
②根幹距離〇
③先行馬が得意
④充実期突入
以上を踏まえると、津村明秀騎手の買い時は以下の通りになります。
・小回りコース(中山・福島)
・先行馬騎乗時
・根幹距離(2400>2000>1600)
買い時ではない舞台
・非根幹距離
・差し・追込馬騎乗時
競馬場を問わないオールラウンダーで根幹距離が得意。
加えて先行馬を得意とする、今充実期を迎えている騎手、それが津村明秀騎手です。
根幹距離はどうしてもレベルの高いレースが多いので騎手のレベルも高くなりますが、競馬場をうまく選べばもっと勝利数を稼げるのではと思います。
競馬場の特徴をつかむのが上手な騎手ですので、きっと考えて乗るタイプの騎手だと思います。
センスというよりも努力の人だと思うので、これからの伸びしろに期待できます。
紫苑Sは中山2000m戦という津村騎手が得意である中山・根幹距離です。
加えてカレンブーケドールはオークスで先行して2着に好走しているように、先行馬でもあります。
カレンはかつては差し馬で瞬発力で勝負する馬でしたが、オークスで先行策を取る津村騎手のファインプレーで先行馬としての能力も示しています。
京都2000mで内回りコースで行われる秋華賞を狙う意味でも、紫苑Sでも先行策を取ると考えられます。
期待しましょう。
以上、騎手のお勉強~津村明秀編~でした。
ご覧いただきありがとうございました。