どーも、今の5歳勢ってクラシックの時は最強世代って言われてたよね。
ペチです。
ダービー馬マカヒキを始め、サトノダイヤモンド、リオンディーズ、ディーマジェスティ、ミッキーロケット、シャケトラなど重賞勝ち馬は多いんですけどね。
古馬GⅠではほとんど勝てていませんよね。
ひとつ上にはキタサンブラックやサトノクラウン、ひとつ下にはスワーヴリチャードやペルシアンナイトなど、古馬GⅠで活躍している馬が多いので狭間の世代みたいな感じになっちゃってます。
そんな中、今回はレインボーラインが見事にGⅠ初制覇をしましたね!
今後の5歳勢にも期待していきたいです。
第157回天皇賞(春)結果
まずは天皇賞(春)の着順をおさらいしましょう。
1着:レインボーライン(◯)
2着:シュヴァルグラン(△)
3着:クリンチャー(◎)
12着:サトノクロニクル(無印)
14着:ガンコ(無印)
16着:カレンミロティック(▲)
※馬名に続く( )は僕の予想です。
・展開 → 変速的な平均ペース
勝ちタイムが3:16.2でした。
昨年がレコードで3:12.5なので4秒近く遅いタイムです。
レースラップが前半2F~4Fの3Fが34.6、後半上がり3Fが35.9。
(最初の1Fはスタートしてからのタイムなので、馬がスピードにのるまでの時間分ロスがありますので2F~4Fで計測しています)
前後半の3Fでみるとハイペースですが、3,200mなので道中もみてみると、
1,000m → 1:00.1
2,000m → 2:02.8
しかも逃げたヤマカツライデンが1,000m以降で突き放して逃げているので、他の馬は2,000m通過が2:04.0くらいだと思います。
したがって前半1,000mがハイペース、1,000~2,000mがスローペースの緩急のある変則的なペースだったと言えます。
トータルとして考えると、平均ペースだといえます。
・馬場状態 → 良好
2週目ということもあり馬場状態は良好でした。
内側も芝が生え揃っていたので軒並み内側を狙った馬が多く、結果縦長な展開になりました。
人気薄馬で上位に食い込んだミッキーロケット(4着)が1枠1番ということが内側の芝状態の良さの証拠でしょう。
・レース総括 → スタミナ勝負
変則的な平均ペースだったこともありスタミナ勝負のレースであったといえます。
ただ変則的なペースだと先行馬の方が後方馬よりも影響を受けるので、差し馬が若干有利な展開となりました。
実際に先行勢で残ったのはシュヴァルグランのみで、残りの上位入着馬は道中中段よりも後ろにいました。
上位3頭はいずれも菊花賞or天皇賞(春)で 好走経験のある馬なので、スタミナの問われるレースだったと言えます。
上位着順馬と人気馬の振り返り
1着: レインボーライン(○)
道中は中段より後ろに位置し、向正面でトーセンバジルやサトノクロニクルが進出していった時も見向きもせずじっとしていたのが岩田君のファインプレーでした。
じっとしていたおかげで直線まで脚を溜めることができたと思います。
直線では右にもたれつつ(これは前走でも同じ)馬群を縫うように抜けてきました。
この馬は右にもたれる癖がついていますね、オルフェーヴルの1回目の凱旋門賞みたいでした。
勝ったものの、岩田君の好騎乗が光ったレースという印象なので、次走以降はそこを念頭に置いて予想していきたいですね。
レース中に軽度の故障を発生させてしまっているので、早期回復を願って秋にまた戻ってくるのを期待しています。
2着:シュヴァルグラン(△)
1番強い競馬をしていたのはこの馬だと思います。
先行勢で唯一上位に食い込んでいますし、先行策をとったことで他馬から絶好の標的となってしまいました 。
それでも直線抜け出してレインボーラインに差されても食い下がる姿は本当の強さを証明したと思います。
そして前走の大阪杯は俗に言う「ヤラず」でしたね。
この馬はやっぱり2,400m以上のステイヤーだなという印象を受けました。
次走が宝塚記念だとすると、若干距離が心配です。
3着:クリンチャー(◎)
最終予想ではジョッキーの三浦君が心配と思っていたんですけど、完璧な騎乗をしてくれました。
道中は中段に位置し、第3コーナーから第4コーナーにかけて内側に位置を取りながら3、4番手まで進出できたのは三浦君の好騎乗によるものだと思います。
三浦君、軽視してごめんさい。。
三浦君の好騎乗をもってしても3着ですから、現状はこれがこの馬の実力かなと思います。
直線でシュヴァルグランに並びそうになるんですけど、そこから差がつまらなかったですね。
この馬は凱旋門賞に向かうそうですが、馬場適性的には合っていると思います。
重い馬場の距離のあるレースが合いそうなのでJCや有馬記念とかが合いそうです。
12着:サトノクロニクル(無印)
この馬の懸念点はエンジンのかかりの遅さだったのですが、それを考慮してか向正面で前に行きましたね。
でもその分体力を使ってしまい、直線ではもうおつりがなくなってしまいました。
前走(阪神大賞典)では2着にきていますが、長距離は本来の適正では内容に感じます。
2,000m~2,400m位のレースに出たら注目したい馬です。
そしてエンジンのかかりが遅いので直線は長いほうが良く、パンパンの良馬場での天皇賞(秋)かJCあたりが狙い目かと思います。
14着:ガンコ(無印)
この馬の敗因は、最終予想でも言いましたが使いすぎですね。
いくらなんでも負けすぎだと感じますし、前走(日経賞1着)の内容は良かったですからね。
おそらく放牧に出されるかと思いますが、リフレッシュした状態でGⅠ戦線にきたら面白いと思います。
今回の成績は度外視で良いと思います。
馬場が渋った有馬記念とかが合いそうです。
16着:カレンミロティック(▲)
向正面でかかってましたね。。。
向正面でかかった挙句、ペースが上がる直前に折り合いがついたので、ペースに全く乗れずに終わってしまいました。
今回が引退レースでしたが、10歳まで走るなんて馬主孝行な馬ですよね。
引退後はノーザンホースパークで乗馬になるそうです。
私、たまたま今年の夏に札幌記念を観に北海道に行く予定でして、ノーザンホースパークにも遊びに行こうと思っていたのでミロティック君に会えるかもです!!
備忘録
・長距離レースはみな内側を走りたいがために縦長になりやすい
・上がり馬は連戦しすぎていないかをチェックすべし
・デム&ルメは他のGⅠに比べると信頼できない
まとめ
蓋を開けてみたら長距離実績馬が上位を占めました。
その中でもレインボーラインは自分の競馬に徹したことで勝利を収められたのだと思います。
「自分を貫く」大切さをレインボーラインと岩田君に学びました。
故障してしまったのでしばらくお目にかかることはできないでしょうが、GⅠ馬としてのレインボーラインの走りを早くみたいです。
レインボーライン、優勝おめでとう!!
以上、第157回天皇賞(春)(2018)の振り返りでした。
読んでくれてありがとう!
ぺち。
P.S.
来週はNHKマイルカップの予想をします。
(火曜:データ分析、木曜:最終追い切りレビュー、土曜:最終予想、の予定)