こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
月末に控える第60回宝塚記念(GⅠ)に向けて、阪神2200mに適性の高い10頭を投票しよう!!
という企画を思いついたのですが、6/2で投票期間が終わっていました(汗)
せっかく200頭近くから選び抜いたので、現役屈指の春のグランプリホース候補10頭を紹介します。
宝塚記念の特徴
①阪神内回りコース
直線の短い阪神内回りコースで行われるため、差しが届きづらい。
かつてはブエナビスタやドゥラメンテ、ショウナンパンドラといった末脚自慢の馬が差し切れずに敗れている。
②阪神開催最終週で行われる
梅雨の時期ということもあり良馬場で行われないことが多々あり、直近3年はいずれも稍重でのレースとなっている。
加えて開催最終週で馬場が荒れていて時計がかかりやすい。
したがって距離以上のスタミナとパワーが求められる。
上がりは35秒台になることが多く、ここ10年で上がり33秒台をマークした馬は1頭もいない。
ドリームジャーニーやオルフェーヴルが差し切り勝ちをができたのは瞬発力に加えてパワーもあったからだと考えられる。
③ハイペースになりやすい
あがりがかかる理由の一つとしてテンが速いということが挙げられる。
前後半の3Fで比較すると昨年が34.4-36.3、2017年は35.2-35.7といずれも前半の方が速い。
内回りコースということで先行争いが激しくなり、その結果ペースが上がる。
④血統面では3頭いずれかの血
・キングマンボ
過去10年の勝ち馬は必ずこの3頭の血のいずれかを持っている。
2017年の勝ち馬サトノクラウンはマルガイだが、父の父がラストタイクーン。
ラストタイクーンはキングカメハメハの母の父でもあるので、日本の競馬になじみの深さもある。
キングマンボはキンカメの父で有名だが、エルコンドルパサーは初年度産駒に当たる。
ステイゴールドは過去10年で5頭の勝ち馬を輩出しているが、タフな馬場が得意ということと、ほとんどの馬が4歳と半年が経過した段階で出走するので成長力という点でノーザンテーストの血が影響していると思われる。
以上を踏まえて、2019年の宝塚記念の好適性馬10頭を紹介します。
宝塚記念10傑
①ステイフーリッシュ
母父キングカメハメハ
血統は完璧で3頭(ステゴ、キングマンボ、ラストタイクーン)とも入っている。
前哨戦の鳴尾記念で3着、昨年末のチャレンジCでも3着と阪神2000mでの高い適性を示していて、いずれも時計の速い馬場で好走している。
時計のかかった大阪杯では13着と大敗しているので、どちらかというと高速馬場の方が得意な戦績なので、馬場適性という面では課題があるが小回り適性とスタミナ、パワーは秘めている。
ステイゴールド産駒なので成長力にも期待したい。
②スティッフェリオ
母父mtoto
母父のムトトはイギリスの馬でキングジョージ勝利、凱旋門賞2着の実績を持つ。
産駒は中長距離馬が多い。
母の母父はケープクロスで競走馬としての実績はないが、種牡馬としてはシーザスターやゴールデンホーンといった凱旋門賞馬をはじめクラシックディスタンスに活躍馬を持つ。
母系がゴリゴリの欧州血統で、父がステイゴールドと宝塚記念向きな血統背景。
勝利した福島記念がそのまんま宝塚記念のようなラップで、前傾のスタミナ勝負だったので、GⅠ大阪杯では勝ち馬に0.5秒差の7着だったがもっと差を詰められるはず。
適性は高い。
③キセキ
父はキングマンボ、ラストタイクーン、ノーザンテーストを持つ良血馬。
母の母父はアイルランドのドクターデヴィアスという馬で種牡馬生活は日本で始めたがその後欧州に買い戻されている。
産駒の成績は日本では短距離馬が多かったが、欧州では2000m~2400mの産駒が多い。
不良馬場の菊花賞を制しているように、時計のかかる馬場は問題ないだろう。
JCでは自身も世界レコードを上回るタイムで勝利しているように、本質的には高速馬場向きに思う。
昨年の宝塚記念では8着と大敗しているが、当時は追込脚質で現在は逃げ脚質なので参考外だろう。
GⅠでの安定感を考えると外せない1頭。
④レイデオロ
血統的には父は宝塚記念2勝のキングカメハメハ、母父はロベルト系のシンボリクリスエスで有馬記念を2勝している。
母の母父はシーキングザゴールドで欧州、米国、日本それぞれで活躍馬を輩出している。
ただ日本ではシーキングザパールやマイネルラヴといったマイル以下の馬を輩出しているので、こと宝塚記念で考えるともう少しステイヤー色の強い血が好ましい。
キャリアは申し分なく、ホープフルS勝利、稍重の有馬記念で2着と時計のかかる馬場も苦にしない。
スタートが上手くはないので中段よりも後方からの競馬が多いが、宝塚記念で考えるともう少し前の位置を取りたいところ。
⑤パフォーマプロミス
父は宝塚記念直近10年で5勝のステイゴールド、母父はグランプリホースのシンボリクリスエス。
母の母父はノーザンダンサーと重厚な血統を持ち、宝塚記念には向きそうな血統背景である。
天皇賞(春)では3着とGⅠでも戦えることを証明した。
道中6番手と前目の位置を取れたことが好走の要因で、この馬の特徴を出すには先行したほうが良い。
昨年の宝塚記念では道中10番手と後方になってしまい、瞬発力で勝負する馬ではないので見せ場なく9着に敗れている。
天皇賞(春)のような競馬ができれば、昨年のリベンジをできる可能性は十分にある。
⑥エアウィンザー
父にキングカメハメハ(ラストタイクーン持ち)にして、母の母父にはノーザンテースト。
宝塚記念で必要な血はすべて持っている。
現5歳でまさに今ノーザンテーストの成長力が発揮されそうなタイミングである。
昨年暮れのチャレンジCで重賞初制覇を果たし、前走大阪は井出は勝ち馬に0.2秒差の5着とGⅠ初挑戦にしてはまずまずの結果を残している。
チャレンジCが速いタイムでの勝利だったので、時計のかかる馬場で戦えるかがポイントとなりそう。
ハイペースへの対応も未知。
ちなみに阪神2200mでは1度だけ走って勝利している。
⑦メイショウテッコン
母父Lemon drop kid
父のマンハッタンカフェは菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)を制したステイヤーで、産駒は非根幹距離に強い。
2200mはもってこいだろう。
母父は米国のベルモントS勝ち馬で、産駒も米国のステイヤーが多い。
母父の父がキングマンボである。
母の母父も米国の馬なので母系が米国寄りで、宝塚記念は欧州寄りの血統が走っている点を考えるとあまり好ましくはない。
3歳時のラジオNIKKEI賞では菊花賞馬で天皇賞(春)も制したフィエールマンに競り勝っている。
白百合Sの時もしかり、当初は時計の速い高速馬場に強い印象だったが、前々走日経賞では稍重馬場で勝利している。
逃げて味を出すタイプなので、積極的に逃げればチャンスはありそう。
ハイペースも向いている。
⑧メールドグラース
ルーラーシップはキングマンボ、ラストタイクーン、ノーザンテーストを1頭ですべて持っているので、今後宝塚記念用の種牡馬となっていきそう。
母系がもう少しステイヤー色の強い血統ならば完璧。
目下重賞連勝中で、左回りの新潟大賞典、右回りの鳴尾記念と違うコース形態で勝利で来ているのは強さの証だろう。
出走すれば今年の宝塚記念における最大のダークホースとなる。
戦績を見ても、差し馬ながら阪神内回りコースに高い適性を示しており、課題は時計のかかるタフなレースをこなせるかのみ。
⑨ルックトゥワイス
母父Alzao
ディープインパクトの母父として有名。
母の母父はシャーペンアップ系なので欧州の長距離血統なので宝塚記念向き。
前走目黒記念で待望の重賞初制覇。
左回りに高い適性があるが、右回りでも日経新春杯2着など好走している。
距離適性的に2400m以上のステイヤー色が強いので2200mという距離が課題か。
時計のかかる馬場は日経新春杯2着やグレイトフルSの圧勝と適性を示している。
⑩サクラアンプルール
父がキンカメの場合での配合としての成功パターンは母父サンデーサイレンス。
サクラアンプルールはその血統を持っている。
さらに母の母父はノーザンテーストと、宝塚記念で必要な血をほとんど持っている。
血統面では申し分ない。
ただノーザンテーストは成長力が期待できる血だが、サクラアンプルールはすでに8歳。
6歳時に札幌記念をし制しているが、この時にその成長力はすでに発揮した感があり、もう一段階の成長があるかは疑問。
時計のかかる小回りコースで実績をあげているので、レース適性は高い。
番外編
ちなみにオジュウチョウサンは出走回避を表明しましたが、血統的には以下なので非常に合うと思います。
母の母父ミルジョージ
ミルジョージ産駒の特徴が、気性が前向き・晩成・芝ダート問わず活躍・スタミナ豊富とまさにオジュウチョウサンの特徴を全て述べたような特徴なので、オジュウはミルジョージから強く影響を受けているように思う。
(ステイゴールドも似た特徴を持ちますが)
いずれにせよ超スタミナ型の血統でタフな宝塚記念にはもってこいの血統を持っています。
昨年暮れの有馬記念の方が能力的な適性は高かったでしょうが、血統面だけで見れば上記10頭の中でも3番手あたりには位置するものを持っています。
こちらも併せてぜひ!
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以上、【宝塚記念】抜群の適性を誇る10傑を投票する(期限は6/2で過ぎています)でした。
読んでくれてありがとう!