どーも、函館記念が札幌記念と相性が良いのは滞在競馬によるものが大きいと思う。
ぺちです。
相対的にレースレベルの低い函館記念組が札幌記念で好走することは良くあることなんですけど、その理由はコース形態が似ていたり、洋芝や気候といった共通するものが多くあるということに加えて、北海道に長期滞在できていることが大きな要因としてあるんだと思います。
北海道という涼しい気候で、放牧に近い環境に長く滞在できていることで、心身のリフレッシュにもなりますし気候が一定なので環境の変化が少ないです。
逆に北海道以外の競馬場からの参戦だと40℃近い環境の中の追い切りやレースから最高気温が30℃を超えない北海道での追い切りやレースになるので、環境の変化も激しく馬にとっては大きなストレスになると思うんですよね。
そういった環境的要因が馬へのストレスとなり、レースへの結果にも影響するのだと思います。
とまぁ個人的な仮説を唱えたところで、今回は札幌記念の最終追い切りレビューです。
札幌記念人気馬の最終追い切り
8/15現在の上位人気馬はこちら。(neikeiba.comより)
1番人気:モズカッチャン 3.8倍
2番人気:ミッキースワロ― 5.0倍
3番人気:マカヒキ 5.5倍
4番人気:サングレーザー 6.4倍
5番人気:サクラアンプルール 6.5倍
6番人気:ネオリアリズム 6.9倍
ここまでが一桁倍のオッズで、数字的にも7人気以下を大きく離しています。
今回は上位6頭の最終追い切りレビューと7人気以下の人気薄の中で激走しそうなオススメ穴馬を紹介していきます。
モズカッチャン
8/15(水) 5F 4F 3F 1F
函館 W 稍重 68.8 53.5 40.0 13.0
【若干身体が重い印象】
単走馬なりで駆けていますが、タイム的にも動き的にももう一つという印象です。
良い時の追い切りでは自分から走りにいっている印象ですが、今回は鞍上に促されて走っているようにみえましたので、まだ休み明けでボケっとしてる感じです。
サラリーマンの夏休み明け初日の出社時のような、なんか仕事に集中できない状態に似ています。
ストライドが大きな馬なので、札幌の小回りコースとの相性も悪いように感じます。
75%
ミッキースワロ―
8/15(水) 5F 4F 3F 1F
函館 W 稍重 67.7 52.6 39.1 12.5
【力強い走り】
単走馬なりで駆け抜けていますが、首が高い走法はいつもどおりなので良いとして、重厚感のある力強い走りをしていて好印象でした。
馬体重自体は480kg前後ですが、胸の筋肉が隆起していて、地面を掻き込むパワーからはダート馬のようなパワフルさを感じます。
休み明けから力を発揮できるタイプなので、休み明け初戦から結果を出せそうな気配です。
80%
マカヒキ
8/15(水) 4F 3F 1F
札幌 芝 重 52.8 38.2 12.2
【休み明けで首が高い】
左後肢骨折明けで9カ月ぶりの実戦となります。
骨折明けだからか走っているときの首の高さが目につきましたが、この馬の場合は良い時は首がしっかり沈んでいるので今回はまだ仕上がり途上といった印象です。
近走は不振が続いていますし、怪我明けでいきなり結果を出すほどの力は今のマカヒキには無いと思うので、今回は敬遠で良いかと思います。
65%
サングレーザー
8/15(水) 5F 4F 3F 1F
札幌 芝 重 69.4 53.7 38.7 12.2
【距離克服だけがカギ】
この馬の調教はもともとタイムを出さない馬なり調教がメインですが、今回は直線で少し追っています。
その分身体の伸びもしなやかで、首がしっかり使えていて四肢とスムーズに連動できています。
安田記念以来の実戦となりますが、しっかりと結果が出せる状態に仕上がっていると思います。
札幌競馬場では2戦2勝と洋芝適性も高いので、距離克服がカギとなりそうです。
85%
サクラアンプル-ル
8/15(水) 5F 4F 3F 1F
函館 W 稍重 70.0 54.1 39.5 12.5
【前走以上の状態】
前走(函館記念:7人気2着)同様1週前に強めに追い切って、最終追い切りでは軽めの調整といった内容でした。
前回との大きな違いは函館記念から滞在競馬で今回も向かえられる点です。
そのためか今回は最終追い切りの軽めの調整でもラスト1Fは馬なりで12.5を出せていますし、併せ馬にも先着できていますので、状態は前走以上の出来になっていると思います。
(前走は最終追い切りで併せ馬に先着を許していた)
80%
ネオリアリズム
8/15(水) 5F 4F 3F 1F
函館 W 稍重 69.2 54.6 39.8 13.2
【海外明けは厳しいか】
1週前に函館芝コースでしっかり追って、最終追い切りでは軽めの調整程度でした。
一昨年前の覇者なのでその時と比較しましたが、タイムも動きも劣っていました。
今回(1週前)は併せ馬に先着できていますがタイムも平凡ですし、首を左右に動かしながら走っているところに集中力の欠如を感じましたので、肉体的にも精神的にも一昨年を大きく下回っている印象です。
70%
その他よく見えた馬
マイスタイル
札幌芝を単走6F78.9-1F12.1で駆け抜けています。
タイムがとにかく良く、出走メンバー中調教がけをするマルターズアポジー(5F62.4-1F12.2)には劣るものの、タイム的にそこまで差のない追い切りができています。
普段調教で目立つタイプではないマイスタイルが好時計を出せているので、調子の良い証拠だと思います。
動き自体も自分から走っている印象で、首も脚もまっすぐに伸びているので、集中して走れています。
90%
ゴーフォザサミット
札幌芝5F69.2-1F12.2を3頭併せ馬なりで駆け抜けています。
外側からで2、3馬身後ろから追っているにもかかわらず、直線では馬なりで併せ馬をあっさり抜きって先着できています。
動き自体は余裕を持って馬なりで走っているのですが、併せ馬の抜き方が強めに追った時の抜き方(勢い)があるので、状態は非常に良いのだと思います。
洋芝での調教でこの動きですので、過去に札幌では結果を出せていませんが、洋芝適性は高いと思います。
85%
サウンズオブアース
函館Wを2頭併せ馬なりで5F68.1-12.5で駆け抜けています。
この馬は近奏の最終追い切りでは目一杯追われているものの併せ馬や近くの馬を追いぬくことができないという状態が続いているのですが、今回はその逆で、馬なりながら併せ馬をあっさりと抜きされています。
走らされている状態から、自ら走っている状態に精神的に変化できていると思うので、スランプからの脱出が期待できます。
GⅠで2着複数回があるなど実績は十分なものの、近走は不振が続いている馬ですが、今回は久々にこの馬の本来の走りがみれる気がします。
85%
まとめ
最高評価は90%仕上がりのマイスタイルです。
目下2連勝中の勢いそのままに、最終追い切りでもタイム良好、迫力満点の内容で一気に重賞制覇圏内まで突き進んでいます。
仕上がり85%の中だと3歳馬ゴーフォザサミットが良さそうです。
併せ馬の抜き去り方に余裕があり、まさに馬なりながらヒトの意図するように走れています。
サウンズオブアースも近走の追い切りの中では抜きに出て良く感じたので、実績を考えれば勝利まで考えられます。
上位人気馬は軒並み仕上がり途上というか、目標はここじゃない感が強いです。
サクラアンプルール、サングレーザー辺りは普段通りの調教ができているので、能力通りの力は発揮できそうですが、最終追い切りをみた限りでは下剋上が起こってもおかしくないと思います。
予想的には最終追い切りで面白くなってきた印象です。
明日の木曜日には北九州記念の最終追い切りレビューを、金曜日には札幌記念の最終予想をアップしますのでお楽しみに!!
上位人気馬の最終追い切りレビューはこのようになりました。
モズカッチャン :75%
ミッキースワロ― :80%
マカヒキ :65%
サングレーザー :85%
サクラアンプルール :80%
ネオリアリズム :70%
オススメ穴馬はこちら
マイスタイル :90%
ゴーフォザサミット :85%
サウンズオブアース :85%
以上、第54回札幌記念(2018) 最終追い切りレビューでした。
読んでくれてありがとう!
ぺち。