こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第55回関東オークス(指定校流G2)の最終予想です。
南関競馬における牝馬3冠の3冠目にして中央との交流戦でもある関東オークスですが、今年は2冠馬トーセンガーネットが出走しますので3冠がかかります。
ただ、桜花賞・東京プリンセス賞をいずれも好走した馬の関東オークスの好走はかなり少ないです。
そこらへんも踏まえて予想に参りましょう。
関東オークス予想
〇ラインカリーナ
▲リトミックグルーヴ
☆アークヴィグラス
△トーセンガーネット
予想のポイント
①牝馬3冠
南関牝馬3冠は3月第4週目~6月の3週目の約3か月に3レース行われる。
米国3冠ほどではないが(米国は約1か月で3レース行われる)、短期間に強度の強いレースを3回行うのは3歳牝馬には厳しいようだ。
これまで牝馬3冠を達成した馬は1頭のみで、2006年のチャームアスリープのみ。
桜花賞・東京プリンセス賞をともに3着以内に好走して関東オークスに臨んだ馬は過去10年で3頭いるが、いずれも関東オークスでは着外に敗れている。
中央競馬の3冠はラスト1冠が秋に行われているように、3連戦は正直しんどいのだろう。
逆に関東オークスで好走している馬は、2冠で片方好走で片方惨敗の余力が残っている馬、もしくは別路線組で牡馬相手に好走してきている馬。
②中央勢は・・・
500万を勝っていれば馬券圏内レベルといえる。
昨年の勝ち馬ハービンマオは例外的に見勝利勝ちのみで関東オークスも制しているが、ボーダーは500万下勝利。
さらに重賞やOP戦で馬券圏内に入っていれば軸馬候補で良い。
③先行力がないと厳しい
位置取りは道中6~7番手までにいないと上位には食い込めない。
なのでスタートからの先行力が最重要となる。
④血統は・・・
ゴールドアリュールが良い。
過去3年の3着以内馬9頭の内、4人気以下は4頭いてそのうち3頭がGアリュール持ち。
サンデーサイレンスンのダートにおける最高傑作であるGアリュールの血が地方ダート長距離戦では活きる。
父or母父に入っているとかなりの加点。
だが今年の出走馬にGアリュール持ちはいない。
◎マドラスチェック
前走鳳雛S(L)で牡馬相手に勝利。
2走前からダート戦に転向し2戦2勝とまだ底を見せていない。
父系がAPインディ系の米国血統で母父がゴーンウエスト系、母の母父がストームキャット系という血統背景からダート向きなので転向は正解だろう。
米国色が強い血統でレースを見てもコーナリングが上手なのでコーナー6つはプラスだろう。
芝コースでもクイーンC5着などまずまずの成績を残してきたので、砂の適性という点ではおそらく中央の軽い砂の方が得意だろうが、重馬場で行われる川崎の馬場なら良馬場に比べればまだ良いだろう。
鞍上もダート得意の大野さんで2015年には勝利、2016年には3着と2度馬券に絡んでいる舞台なので、ジョッキーも心強い。
〇ラインカリーナ
ポテンシャルだけならマドラスチェック以上だと思う。
前走伏竜S(OP)は3着だったが、この時勝利したデアフルーグは今週に行われるユニコーンSでも1・2人気になるであろう素質馬で、2着のマスターフェンサーはケンタッキーダービーで6着、ベルモントSで5着と米国でも活躍している馬。
さらにレースをみると差し有利の展開で1・2着馬は後方からの追込でラインカリーナは道中2番手のから3着に粘っている。
このレースには全日本2歳優駿を制したノーヴァレンダも出走していて、0.7秒も先着できている。
相手関係を考えると3着でも十分な結果だったといえる。
ダート戦の戦績は分かりやすく、芝スタートだと(0-0-1-2)、ダートスタートだと(2-0-1-0)。
芝のレースでは1度だけ出走しているが勝ち馬に0.9秒差の5着だった。(ダリア賞)
芝の適性は低く、パイロ産駒ということもあり生粋のダート馬だといえる。
鞍上の武藤雅君が重賞未勝利でまだ若手ということで、本命対抗の差は鞍上の差で決めた。
武藤君からしたらめちゃめちゃチャンスだと思う。
▲リトミックグルーヴ
地方勢の最高評価は東京プリンセス賞3着のこの馬。
キャリアが浅くデビューは昨年の12月末なのでまだ伸びしろがありそう。
桜花賞は出走していないのでローテ的にゆとりがあり体力面での懸念がないし、前走から吉原さんに乗り替わっているので今回が2回目の騎乗と前走以上の騎乗が期待できる。
名前にグルーヴが入っているように母系にはエアグルーヴがいる良血で、父系は欧州型のノーザンダンサー系なのでスタミナ面では問題なさそう。
コーナーが6つあるので小回り適性が求められる舞台で、血統的には得意ではなささそうだが東京プリンセス賞を見る限りはコーナリングは問題なさそう。
それよりも気になるのは加速力で前走は3角で出し遅れている。
その辺は鞍上が2戦目ということでうまくカバーしてくれると期待したい。
吉原さんは地方競馬でも随一の騎手なので魅力。
☆アークヴィグラス
桜花賞3着、東京プリンセス賞2着と実績は地方勢ではトーセンガーネットと2分する形だが、データ的に両方で好走した馬は関東オークスでは厳しい。
体力的なおつりがあるのかが疑問ではあるが、鞍上の森泰斗さんは南関リーディングジョッキーで、直近3年で2回馬券に絡んでいる。
人馬のコンビは今回が2戦目なので上積みが期待できる。
南関リーディングの鞍上は最大の魅力。
逃げることもできるし差すこともできる自在性があり、展開によって使い分けることができる。
また最内枠を引けたので前走同様に積極的に逃げてロスなく立ち回れればチャンスはあると思う。
血統的にはサウスヴィグラス産駒で母父がフジキセキと短距離向きだが、前走1800mをこなせたので2100mでも大丈夫だと思われる。
米国型の血統なのでコーナー6つはプラスで、サウスヴィグラス産駒は2016年に勝利もしている。
△トーセンガーネット
抑えで入れておく。
桜花賞・東京プリンセス賞と連勝しているが、その反動が気になる。
体力面でのおつりがあるのかどうか。
これはアークヴィグラスにも言えることだが、どちらも勝利していて目いっぱいに走っているトーセンガーネットの方が力は出し切っているはず。
鞍上も南関ではトップジョッキーだが川崎では現在11位と森さん(1位)、吉原さん(5位)には劣る。
(ただ勝率では20%と3騎手の中では最も高い)
能力的には地方勢No1は間違いないが、状態面の懸念はぬぐえない。
買い方
〇ラインカリーナ
▲リトミックグルーヴ
☆アークヴィグラス
△トーセンガーネット
【3連単フォーメーション】
◎〇→◎〇→▲☆△
計6点
予想を終えて・・・
交流重賞の中でも毎年中央・地方の力差が拮抗する関東オークス。
今年は片や2冠馬に2冠ともに好走した馬、片やリステッド勝ち馬にOP戦好走馬と例年以上にハイレベルな印象です。
本命はリステッド勝ちのマドラスチェックにしたわけですが、期待しているのはラインカリーナです。
前走(伏竜S3着)は相手がかなり強かったので、牝馬限定戦の今回なら勝ってもおかしくはありません。
地方勢では良血馬リトミックグルーヴ。
伸びしろに期待です。
以上、第55回関東オークス(G2)最終予想でした。
読んでくてありがとう!