どーも、夏にディープ産駒の活躍が少ないのは強い馬は夏は休養に充て、その強い馬にディープ産駒が多いからだと思う。
ぺちです。
先週の紫苑S2着のマウレア、京成杯AH1&2着のミッキーグローリー、ワントゥワンとディープが得意なマイル~2000mの重賞で3頭も産駒が馬券に絡んでいます。
秋競馬が始まったとたんにディープ産駒の活躍がひときわ目立ちだしましたが、それにはGⅠに直結する重賞が始まったからということが言えそうです。
GⅠ級の馬は、GⅠのない夏は休養に充てることがほとんどで、札幌記念に何頭か出たりはしますが、基本的には休養です。
ディープ産駒はそのGⅠ級の馬が多いため、夏は休養に充てているので、夏はディープ産駒の出走があまりなく活躍も目立ちません。(重賞の場合)
これは1年を通して血統を追いかけたことで得た発見です。
さて今回はそんなディープインパクトの父サンデーサイレンスの血統について深堀してみようと思います。
競走馬としてのサンデーサイレンス
・1986/3/25生まれ、2002/8/19死没
・アメリカ合衆国生まれ、同国で競走馬となる
・3歳時にはアメリカ三冠のうち2冠(ケンタッキーダービー、プリークネスステークス)を含むGⅠ5勝で年度代表馬
・4歳時に右前脚の靭帯を痛めて引退
・通算14戦9勝2着5回(GⅠ6勝、パーフェクト連対)
・適性距離はマイル~2000m、ダート馬
・気性が荒い
・脚質は先行
サンデーサイレンスの血統
父:Halo
母:Wishuing Well
母父:Understanding
父ヘイローはアメリカ生まれ(1969年)の競走馬で31戦9勝(3-6歳時)、種牡馬としては米リーディングを2回獲得している。
ヘイロー産駒は他にデヴィルズバッグ(タイキシャトルの父)やサザンヘイロー(アルゼンチンリーディング7回)らがいる。
非常に気性が荒く、その性格は仔のサンデーサイレンスにも受け継がれているが、ヘイローの父ヘイルトゥリーズンはさらに気性が荒かったようだ。
そのヘイルトゥリーズン(1958年)は2歳1月にデビューして3歳時には引退しているように早熟で、種牡馬としては1970年に米リーディングを獲得している。
産駒にはヘイローのほかにロベルト(ブライアンズタイム、クリスエス、シルヴァーホークの父)がいて、日本競馬との親和性の高さが窺える。
サンデーサイレンスはヘイルトゥリーズン-ヘイローから続く気性の荒さを受け継ぎ、ヘイルトゥリーズンから仕上がりの早さを受け継いでいるように思う。
種牡馬成績
引退後は日本に輸入され1994年に初年度産駒がデビュー、翌年の1995年~2007年までの13年連続13回の日本リーディングサイアーに輝く。
日本の種牡馬としての記録をほとんど塗り替え、通算勝利数(JRA,2749勝)、通算GⅠ勝利数(JRA,75勝)など挙げだしたら枚挙にいとまがない。
アメリカ競馬は傾向として早熟のスピード馬を良しとする競馬なので、サンデーサイレンスは仕上がりの早さ、ダート競馬だが適性距離がマイル~2000mでスピード能力に優れていた点が日本の種牡馬として活躍できた理由だと思われる。
主な産駒(後継種牡馬)
ディープインパクト(リーディング1位)
・競走馬時代の主な実績:三冠、JC、宝塚記念、天皇賞(春)、有馬記念
サンデーサイレンスの最高傑作にして後継種牡馬としても筆頭となっている。
2012~2017種牡馬リーディングチャンピオン。
代表産駒はジェンティルドンナ、サトノダイヤモンド、ショウナンパンドラ等。
産駒の特徴
3歳時から活躍できる仕上がりの早さからクラシックではいつも中心となっている反面、早熟気質があるため古馬になってからの活躍は3歳に比べると弱い。
またキズナやマカヒキのように、父のような切れ味のある瞬発力を持つ馬が多く、東京や阪神・京都外回りのような直線の長いコースとの相性が良い。
かといってミッキーアイルやヴィルシーナのようなマイラーでは先行力のあるスピードタイプが多いのもまた特徴である。
マイル~クラシックディスタンスまで幅広く活躍馬を出しているが、GⅠ複数勝利馬(国内)は先の3頭にミッキーアイル、ミッキークイーン、ヴィルシーナ、マリアライトと牝馬が多い。
特徴:瞬発力(マイラーはスピード持続型)、早熟の万能型、大物は牝馬
脚質:差し・追込の瞬発力(マイルだと先行)
適性距離:マイル~2500m
ハーツクライ(同2位)